数年前に流行ったドラマの続編が放送された。21時放送開始の2時間スペシャルをリアルタイムでオットと二人揃って視聴することは当然かなわないので、見逃し配信を利用し子どもが寝た後に各々スマホを使って視聴した。
ネット上には肯定的な感想も否定的な感想もどちらも転がっているけれど、私自身はとても楽しく見たし、妊娠期間や出産、新生児期を思い出してとても懐かしい気持ちになった。
日本の少子化はぐんぐん進んでいる。国内のとある企業が「このコロナの2020年でも65万人の新しい命が芽生え、101万人が小学校1年生になり、124万人が新成人を迎えた」というCMを“この世界にはまだ希望がある”というようなメッセージを込めて流しているようだけれど、これをポジティブな情報として捉えるのはかなり困難だ。65万人というのは制作当時の速報値を利用しているようなので実際には85万人程度という見込みのようだが、たった5年ほどでこんなに減ってしまったのか……という衝撃は変わらない。
数字で見ると子どもが減っていることは明らかで、高齢者出産が増えていることは明らかで、晩婚化が進んでいることは明らかで、生涯未婚率が上昇していることは明らかなのだけれど、私の身の回りだけで言うならば、20代後半の同世代の友人たちはどんどん結婚していくし、慣れない育児に奮闘する同志として情報交換し合う仲間になっているし、なんなら二人目がもうすぐ!なんておめでたいことだって少なくなくて、あまり現実味がないのが実際のところなのよ?
ドラマの感想に戻ると、しあわせの総量なんてきっと決まっていないのだから、自分以外の人がいい思いをしていることに怒ってまわる必要はないと思うのだ。よかったね!おめでとう!だけ言えればいいんじゃないのかな?
このブログを読み返す頃には、お互いのしあわせを祝福し合える世の中に近づいているといいよね。