我が家のごはん事情

怪獣さんが家族に加わっていろいろなことが変わったけれど、なかでも(個人的に重要な)「ごはん事情」について記録しようと思います。

子どもが生まれる、というのは自分たちのそれまでの生活を大きく変える出来事です。自由時間がゼロになるというわけではないけれど、基本的にありとあらゆる行動が子どものペースを基準にしたものになります。寝るのも、起きるのも、食事も、トイレも、買い物も、とにかくなんでも。ただ、この思い通りにならないのが当たり前な生活の中でも、親である私たちだってお腹が空くし、ちゃんと栄養を取って体力をつけておかないとオールウェイズフルパワーな怪獣さんのお相手はつとまりません。

ハワイのハレクラニホテルで食べたエッグベネディクト

オットも私も食べることが好きです。外食も好きだけれど、自分たちで好きなものを作って食べるのも好きなので、仕事のある平日も休日も基本的にはその都度作った出来立てのごはんをおうちで食べる、という生活をしてきました。同じスタイルを維持しようと思って、はじめの頃は怪獣さんの様子を伺いつつ毎食その都度作って食べることを試みていたのですが、まあこれが忙しない。出来たよ!食べよう!と寝ている隙を狙って音を立てないようにそっと席に着いた瞬間、「フギャーー」っと泣き出す怪獣さん。そんな時は順番に抱っこをしながらかわりばんこに食べるのですが、作った方は出来立てを食べてもらえなくて残念だし、作ってもらった方も味わって食べられなくてなんだか申し訳ない気持ちになるし、好きだったはずのおうちごはんの時間がどうにも楽しくなくなってしまいました。

そこで採用したのが「一週間分総作り置き方式」です。読んで字のごとく、週末に一週間分の主菜・副菜・汁物を作り置きしてしまう、という方法で、パンを食べる朝を除いて私が家で食べる昼食もオットのお弁当も全てここからまかないます。食材の買い出しも週末にまとめて行うので、平日のごはんに関わる作業は「お皿に盛る」「レンジであたためる」「お皿を洗う」「(数日に一度まとめて)ごはんを炊く」のみです。

最初はなんだか味気ないごはんだなあと物足りなく思っていたのですが、少し慣れてきて作り置き向きのメニューを選んで作ったり、品数を調整したり、レンジで温めるときのコツを掴んだりしてこのスタイルが定着してくると、なかなか美味しく楽しくおうちごはんができるようになってきました。たくさんの作り置きが詰まった冷蔵庫から今日のメニューを選ぶのは、会社帰りにエキナカのお惣菜屋さんに寄り道しているような気持ちになれて結構わくわくするし、お腹の空き具合とかその日のテンションで食べる量を調整できるのはとても便利です。出来立て、に拘らなくていいのは食事のハードルを良い意味で下げてくれるし、時間がないからと後回しになりがち(パスしがち)な昼ごはんも温めるだけで用意できるので手軽に栄養バランスを考えて食べられます。何より良いのは、怪獣さんと心置きなく向き合えること。寝ている隙を狙ってあれをしよう!これをしよう!とやらなきゃいけないことを詰め込まなくていいのは気が楽だし、穏やかな気持ちで一緒に過ごす時間を楽しむことができます。

最近はまっている作り置き、サラダチキン

これから先、職場復帰したりする(かもしれない)ことを考えると、共働きでも維持できる新しい生活スタイルを考えておくことってとても大切だと思います。凝った料理が食べたければ、週末に二人揃ってゆっくり時間が取れるときにすればいいし、今のところ我が家はこの方法が合っているのかなと思っています。その場のシチュエーションに応じて変化を受け容れながら生活することが、なんでもない毎日を快適に過ごすコツなのかもしれないと思う今日この頃です。