自宅から私(ツマ)の実家までの距離。雪が降る地域なので、夏の帰省は自家用車で片道4時間ほど、冬の帰省は新幹線で片道3時間ほどかけて移動する。日帰りとか週末一泊とかでさくっと行ってこよう!とはならないくらいには遠いかなという距離。
年に2回の帰省はどちらもたった数日だけれど、毎回、ぼくが大きく成長するのを感じる。ばあばがはりきって作ったごはんをもりもり食べ、「これなあに〜?」とじいじを質問責めにしながら古い家の中をあちこち探検し、新しく買ってもらったおもちゃで全力で遊び、みんなに笑顔の魔法をかけながらひたすらに可愛がられる数日間。覚えたてのおしゃべりであちこち話して回るぼくを見ると、大人がたくさんいる環境っていいなあと思うし、歳を取って少々元気のなくなった両親がぼくと過ごすことでニコニコ生き生きしているのを見ると、こういう時間をもっとたくさん作れたらなあ、もっと近くに住んでいたらなあとも思う。
ただやっぱり、これはタラレバのお話で、実際には首都圏の生活の便利さや豊かさは捨てがたいし、2世帯で暮らすとか近距離で暮らすって窮屈さもあるんだろうという想像はつく。しかし、時々送っているぼくのアルバムやお手紙を大事に取っておいてくれたり、帰らないでここに残ったら?なんて話をしたり、じいじとばあばによく懐いていたりする様子を見ると、なんだろう、どうしても考えてしまうわけだ。そういう世界線もあったのかしら、と。
ぼくのおしゃべり備忘録
【ごめんね】おもちゃを投げたらたまたま人に当たっちゃった!という時に、ごめんねしようねとうながすと、ちっちゃな声で「めんねぇ」と言いながら相手の頭をなでなでする。可愛い。
【ありがとう】ズボンが腰まで上げられなくて「できない〜」と困り顔で訴えるぼくに、そういう時はなんてお願いするんだっけ?と声をかけ続けていたら「ちゅちゅだって(手伝って)」が言えるようになってきた。できたね!と伝えると「あーとぅ」と返せるようにも。成長!!
【交換しよう】あまいっちょにあぼぼーよ!みいなでいっちょにあぼぼーよ!と、一緒に遊んでほしいときに声をかけられるようになってきた。その後、自分はブルドーザーを握りしめ、私にダンプカーを渡しながら「こうかんしよ〜」。…???どうやら、ダンプカーを持って一緒に遊んで、と伝えたいらしい。「かして」と「どうぞ」が同時に起こると「交換」になるから、どちらにも使えて便利な言葉として認識しているのかしら?子どもの感覚っておもしろい。